Cards - Workspace ONE ってなんだ?

 ※この投稿は、vExperts Advent Calendar 2021 の11日目の投稿です。

VMware Workspace ONEは、VMwareの"Anywhere Workspace ソリューション"を構成する製品のひとつです。
"Anywhere Workspace ソリューション"は、昨年はVMware Carbon Black、今年はVMware SASEなど、新たな製品/サービスをその構成要素として取り込みながら日々幅が広がっていっています。

「が、がんばってキャッチアップしなければ。。。(汗)」


と私自身思う一方で、そちらにばかり目を取られていると、「Workspace ONE」と名前についたモバイルアプリがいつの間にか増えていたりします。
このモバイルアプリ、「Digital Workspace Beta Community ポータル」に登録をしていると、ほとんど毎日に近い頻度で、何らかのアプリの最新バージョンのBetaがローンチされる旨の通知が飛んできます。

今回はそんな「Workspace ONE」アプリの中で、「Cards - Workspace ONE」(以下Cardsアプリ)を試してみたのでご紹介します。

Cardsアプリは名刺のキャプチャを行うためのiOSおよびAndroidのモバイルアプリで、それぞれのアプリストア上でダウンロードすることができます。
利用の際の流れは以下の通りです。

  1. ユーザーはモバイル端末上でCardsアプリを起動し、写真として名刺をキャプチャ
  2. Cardsアプリは名刺の写真から文字列を識別し、名刺に記載されたプロフィール情報を文字起こし
  3. Cardsアプリは企業のExchange Web Service(EWS)を経由して、Office 365のExchange Onlineなどを含む、Exchangeサーバの「連絡先」に文字起こしした名刺データを同期


こうすることで、いただいた名刺の情報を即会社のExchangeサーバの「連絡先」に登録し、物体としては即シュレッダーにかけることができます。
「名刺の管理にちょっと困っているけれど、SansanやEightの利用が会社で禁止されている」という場合に、ちょっと便利に使えるソリューションだと思います。
以下、実際に使ってみた時のスクショと解説と感想です。

● まずWorkspace ONEで配信する
Cardsアプリを利用する際は、Exchange Web Service(EWS)サーバの設定が必要です。
この設定作業はWorkspace ONE UEMで行い、設定をデバイスに配信する必要があります。

今回はiOS版のCardsアプリを使用します。アプリの配信自体は昨年書いたこちらの記事とおおむね手順が同じなのですが、割り当てのところに、Exchange Web Service(EWS)サーバを指定する箇所が増えています。

EWSの接続先ホストを指定します。今回はOffice 365を使用しています。

割り当て設定が完了したら、SAVEをクリックして通常のアプリ同様に配信を行います。

● 実際にデバイス上で名刺をキャプチャする
アプリがデバイスにインストールされたら、実際に名刺をキャプチャしてみましょう。
なお今回は架空の会社「丸抜(まるばつ)商事」にお勤めの「田中 太郎」さんの名刺と、同じく架空の会社「AAA Inc」にお勤めの「John Smith」さんの名刺を用意して、英語と日本語の名刺をスキャンしてみました。

アプリを起動すると、完全に起動するまでの間アプリのアイコンが表示されます。

初回起動時は、EWSに接続するためのアカウント情報の入力が求められます。
ここはExchangeにログインする際のアカウント情報を入力します。
入力後、[Connect]をタップします。

EWSに一度接続すると、次回以降は上記のような画面になります。
[Scan business card]をタップすると、名刺をスキャンするためにカメラが起動します。

名刺をカメラでスキャンします。OKであれば「Use Photo」をタップします。

名刺のうち、名刺の情報として認識できた部分が
Cardsアプリによって文字起こしされます。
文字起こししたものの間違っていた箇所についてはこの画面で直接編集が可能です。
また、文字起こしできなかった箇所については[Add field]をタップして追加可能です。
今回は名前が文字起こしされていないので、追加してみます。



追加可能な属性の分類が表示されます。
[Name]をタップします。

[First Name]をタップします。
よく見ると、[Yomi Name]があり、これが読み仮名と思われます。初めて知った。。

必要な属性を追加したら、画面右上の[Save]をタップします。

[Save]すると本来であれば自動的にEWSに名刺データを同期します。
ただ、今回はオフラインの状態で名刺スキャンをしたため、
この時点ではEWSに名刺データの同期は行われません。

モバイル端末を操作してインターネットに接続します。
すると即、名刺データがEWSに対して同期されました。

ちなみに英語で書かれた名刺データをスキャンすると、
一文字程度間違いはあったものの、ほぼ完ぺきに文字起こししてくれました。

Exchangeサーバの「連絡先」への反映を確認する
スキャンした名刺データは、Exchangeサーバの「連絡先」に以下のように反映されます。

きちんと連絡先に反映されています。
ちなみに画像の部分は、スキャンした名刺の画像データがはめ込まれています。
写真付きの名刺とかをスキャンしたら、ここにはめ込んでくれるのかもしれません。

● 感想/まとめ
私自身、名刺の管理方法には困った経験があるので、こういったアプリは非常にありがたいなぁと感じました。
ただ、もう少し欲を言えば、以下の点がよりよくなるとより便利だなと感じました。

  • 日本語の名刺であっても、英語の名刺同様、氏名、会社名などの属性についても文字起こしができればありがたい(デバイスがオフラインの状態でも文字起こしできていたため、文字起こし自体はEWSではなく、デバイス側の処理と思われます。OS側に依存しているのか、アプリの作りでどうにかなる類のものなのかは定かではないですが。。)
  • 実際にOffice 365に登録される画像について、名刺のキャプチャ画像をはめ込まなくともよい

こういった機能改善への要望も、アプリの作りでどうにかなる類のものであれば、冒頭でご紹介した「Digital Workspace Beta Community ポータル」のBetaテストに参加して地道にフィードバックを返していけば、もしかしたら改善してもらえたりするのかもしれません。来年はそういったことも少しずつ試していけたらなと考えています。

明日の vExperts Advent Calendar 2021 は Kan Chiyoda さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。