【Home Lab】03:ESXi7.xをESXi 8.xにアップグレードしよう

 

桜(2025年11月23日撮影)
近所の公園の桜の木です。まだまだ冬の入り口のため開花とは程遠いですが、春を待つかのように小さな蕾を付けていました。

前回、最近リリースされたばかりのESXi 8以上で利用可能なRealtekのドライバを組み込んで、ESXiのカスタムイメージを作成しました。

今回は、前回作成したカスタムイメージを使用して自宅のESXi 7.xをアップグレードしていこうと思います。

●ひとつ目のエラー

無邪気にインストールを開始したところ、さっそくエラーで止まりました。

「Requested malloc size 43183616 failed, ...」と表示されました

エラーメッセージで検索したところ、レガシーBIOSモードでブートデバイスを使用してインストールを試みた場合に遭遇するエラーのようです。

購入したマザーボードのUEFI/BIOS設定画面に入って確認してみると、確かに同じデバイスでもデバイス名の先頭に「UEFI」とつくエントリと、そうでないエントリのふたつがありました。そのうち「UEFI」とデバイス名の先頭につくものを最優先に、そうでないものを最も低い優先度に設定しました。

UEFI: HL-DT-STDVDRAM GP68N LBT1(606MB)がUEFIモードのエントリ

HL-DT-STDVDRAM GP68N LBT1(606MB)がUEFIモードのエントリ
当初はこちらを最優先にしてしまっていました。。

結果、エラーを回避して次の画面に進むことができました。

わかりにくいですが、/vim.v00の次の行に進んでいます

●二つ目のエラー

さて、mallocのエラーも乗り越えたので、気を取り直してインストール再開です。

いつもの黄色い画面がやってきました。なんかちょっと安心感出てきます。

ESXiのインストール開始を知らせる画面が表示されます

EULAへの同意が求められ。。。

ストレージデバイスのスキャンがはじまります。

どのデバイスを使用するか、選択画面が表示されます。現在ESXiがインストールされたSSDを選択します。

ESXiが見つかったため、Upgradeを選択します。

再びスキャンが始まります。

ここまで来たところで、再びエラーが発生しました。

内容を読んでみると、ESXi 7.xで使用していた、Realtek製NIC向けのコミュニティドライバのVIBファイルを消せと言っているようです。

いったんキャンセルして、ESXi 7.xで起動します。

消せと言われたドライバは、一応現在使用しているドライバなので、そのままの状態で消すのはなんとなく怖いです。
起動してきたESXiホストをメンテナンスモードに移行します。

次にESXi 7.xのDCUIの画面に表示し、Alt+F1をDCUI画面で押下して、コマンド入力画面に入り、「esxcli software vib list | less」として、インストールされているVIBをリストします。

sshで接続しているわけではないので、あとから結果をスクロール表示できません。
そのためパイプでlessに渡しています

vmkusb-nic-flingが、今回の対象のVIBです。

ドライバ名が確定したら、「esxcli software vib remove -n vmkusb-nic-fling」を実行します。

削除結果はこのように表示されます。この後rebootコマンドで再起動します。

再起動後、改めてインストールメディアから起動したところ。。。




アップグレード完了しました!

最後に気づいたのですが、アップグレード後、RealtekのUSB NICは認識されなくなっていました。というのも、「VMware-Re-Driver_1.101.01-5vmw.800.1.0.20613240.zip」はUSB NIC用のドライバではなかったためです。

ただ幸運にもオンボードNICがRealtek社製のNICだったため、問題なく利用することができました。

これで、ESXiのアップグレードはいったん完了しました。

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